サム・アルトマン物語（Youtube日本語訳有）

AI技術の進化とChatGPTの革命

　AI技術について、３度程バブルが有ったのですが、どうやら２０２３年から始まったChatGPTからの人工知能の登場はバブルでは無く革命的に世界を変えそうだという事は前にも言いました。その立役者のサム・アルトマンですが子供の頃からコンピュータープログラムを書くような少年だったようです。

卓越した人々の登場

　世界ではまれに突出した人が登場します。 スティーブ・ジョブスもそうですし、ビル・ゲイツもそうです。 ある意味、大谷翔平もそうですが、それは人生のいたずらのようなものだと思います。

あなたもその一人かもしれない

ただ、貴方がその一人である可能性もあります。 それはその人の周りにある環境で決定付けられます。まずは両親、兄妹、生まれ落ちた場所、育った環境等です。 その中で、どう与えられた環境の中で考え行動していくか。で、人生は決定づけられていきます。

サム・アルトマンの成功

　サム・アルトマンも非常に深い人です。 アメリカはずば抜けて成功する人は大学を中退して起業家になる人がかなりいます。若くして才能があり、行動力のある人です。 アメリカの強さは、突出した人間の排出が多い事にあります。それに憧れる子供たちが生まれ、若くしてヒーローになりたいという願望が強い国だと言えるでしょう。社会的環境もそうです。世界中から生徒が集まるハイレベルの大学があり、ノーベル賞の受賞も２０２２年で２７２人と突出しています。 それらの国力を維持している事で世界的に影響力を持っている事がアメリカの源泉の力と言えるでしょう。

ループトとYコンビネーター

サム・アルトマンは、スタンフォード大学を19歳で中退し、モバイルアプリ「ループト」を設立。これは位置情報を基にユーザーをつなぐアプリで、シリコンバレーの有名ベンチャーキャピタリスト、ポール・グラハムの目に留まり、Yコンビネーターから支援を受けました。最盛期には1億7500万ドルの評価を受けましたが、最終的には4300万ドルで売却。

Yコンビネーターでの成長

アルトマンはその後にVCとしての活動を経てYコンビネーターに戻り、3年で同社のプレジデントに昇進。彼のリーダーシップの下、Yコンビネーターは大きな成長を遂げ、評価額は1000億ドルを超えました。

AIへの挑戦とオープンAIの設立

その後、2014年、アルトマンは新たな挑戦として人工知能（AI）に目を向け、イーロン・マスクと共にオープンAIを設立しました。しかし、2018年にはイーロン・マスクがオープンAIを去り、資金難に直面。

マイクロソフトとの協力

アルトマンはマイクロソフトのサティア・ナデラCEOと協力し、10億ドルの出資を受けました。これによりオープンAIは再び成長を続け、GPT-3やDALL-Eといった革新的なAI製品を開発しました

ChatGPTの成功とAI革命

特に、GPT-3を使ったチャットボット「ChatGPT」は世界中で大ヒットし、リリース後2ヶ月で1億ユーザーを獲得しました。 この成功により、アルトマンはAI革命の象徴的存在となり、その名を歴史に刻むこととなりました。

現在のオープンAIとその未来

現在、アルトマンはマイクロソフトから追加の100億ドルの出資を受け、オープンAIの評価額は300億ドルを超えました。最新の製品であるGPT-4は医師資格試験で90%のスコアを達成するなど、その性能は人間を超えつつあります。

AIのリスクと管理の重要性

AIのリスクについてもアルトマンは考えています。 彼はAIが人類の目標と一致するようにすることが重要だとし、適切な管理がなされなければ人類の存続が危ぶまれると警告しています。しかし、彼は技術の進歩が人類に多大な利益をもたらすと信じています。貧困の撲滅や病気の治癒など、多くの問題が解決される可能性があるとしています。

ChatGPTのドラマチックなエピソード

　ただChatGPTを起こして、その会社を解任される事があり、しかし彼の周りに居た人々が彼が戻らなければChatGPTを辞めるという事になり、彼が戻った経緯があります。その話も長い話ですので、別にまとめたいと思います。

世界の加速する変化

世界は一気に加速しはじめています。 記事：丸山 真吾